朱点童子降臨釣行記

国内の釣り場はもちろん、海外降臨の際も魚影有れば糸垂れる。
抱腹絶倒、まじめな釣行記


「屋久島 縄文杉吹き合わせ企画」
企画書→縄文献奏企画

2003年04月22日

「怒涛の登山・朱点童子モード 編」








寒さに因る浅い眠りからいきなり寝坊の8時起床。水場で洗顔後は朝食である。朝食用にと買っておいたパスタ系のフリーズドライ食に火を入れる。コーンスープも用意。食後のコーヒーはもちろんドリップオン式。登山は始めてであるがキャンプ慣れしている童子、抜かりは無い。と言いつつも自分一人の朝食。どうでもよくなってパスタにコーンスープをぶち込んでしまうという荒業にでてしまった。が、これが結構美味い!新しい発見である。これでもしコーヒーがインスタントだったら、、、。それは無いか!
 ボヤボヤしているうちに予定の出発時間を大幅に過ぎてしまった。せっかくの登山計画がだいなしである。登山初心者ゆえ、机上の知識ぐらいは玄人ばりに詰め込みまくろうと、事前に調べに調べたのに結局このテイタラク。まいっか!どーせ3割増しのタイムテーブル、どっかで取り返せるさ。心配性のくせに楽観的である。

 「辻峠」に向けて出発。思ったより余裕の峠越えから「楠川別れ」に出るとそこはトロッコ道。写真で見た通りの景色が。ここに来て童子の目は爛々と輝き始めた。「楠川別れの辺りには40cm近いのがいるでー」。(もちろんヤマメのこと)。前日、フェリー乗り場から白谷雲水峡まで乗ったタクシーの運ちゃんによる情報がふつふつと蘇える。もと外資系営業マンの童子、それとなく情報を聞き出すのはお手の物。ちなみにこの運ちゃん、東京からの出戻り組で東中野に住んでいたとのこと。東京電力の送電線点検部隊を引退後、島に戻り山岳警備隊をやりつつのタクシードライバー。話好きでいいおっさんなんだが運転中はあんまりよそ見をしないで欲しい、、、と思った矢先に「屋久鹿」が目の前に飛び出してきた!童子叫ぶ「危ない!」 運ちゃん急ハンドル! 屋久鹿突っ込みながらのサイドステーップ!、、、、。みごとな連携で屋久鹿くんは無事横断。「あいつら突っ込んでくるかんねー」。ここでは日常茶飯事のことらしい、、、。

 さて、記念撮影もそこそこ、早速安房川へのアプローチポイントを探す。「うーん、良い渓相だねー。ちょっと透明度が高すぎっかなー。」などと独り言を発しながら魚影を探す。「いるいる」。「おっ、ここにも」。「うお!」。「でけーの来たらタモねーなー。」独り言が多くなる。危険だ。
 安房川のこのあたりは見たところかなり魚影が濃そうで釣れそうなポイントに溢れている。が、いかんせん川幅が広く大場所過ぎ?5.4mの竿でウェーダー無しにはキツイ。郡上本流サツキマスばりの装備が必要か、、、、。
 「40cm。いやそれ以上。いてもおかしくは無い。とりあえずやってみるか、、、」。朱点童子モードにスイッチし川虫採り開始。「あれ?あれあれ?」全然いない。諦めて鹿児島で購入した「栗虫」を使う。わざわざ交番で聞いてバスにまで乗って購入した餌である。バイオぶどう虫、キジ、イクラ?あれば買いこんでますって!
 屋久ヤマメとの出会いに大いなる期待を込めて第一投。ノーアタリ、、、。いきなりはね!
 しかし開始から半刻を回ったころ、手を変え品を変えつつもいまだノーアタリに「朱点童子=はんべそ状態」。あ〜、テンカラ、6mライン、本流竿、、、。今となってはアフターカーニバルである。「やっぱツレ−かなぁ、、、」 とそのとき!竿がしなり抜きあげられた魚体が宙を舞った!18cm程の屋久ヤマメと感動の御対面であーる。紛れも無い天然物、美しーっ。コンビニ袋に放り込んで更に釣り進む。同サイズ追加。一気に爆釣モードかーっ! 更にーっ、、、、で雨。ありゃー、「スイッチOFF」

 消化不良のままだらだら上りの雨のトロッコ道を進む童子。安房川支流の谷に掛かる白い橋。ふと覗くとライズ!抜群の渓相!予定釣り時間もまだ残っている!「ここで釣らねば朱点童子が廃るーっ!」と勝手に決め込んで竿を出す。再びスイッチON!橋の下で早速ちょいと小振りな奴が喰ってきた。「いける」、はずであったがバガーブーツで雨に濡れた渓を思うようには歩けませんでした。すっころびそうになって「断念」。「スイッチOFF、、、」 結局3匹。

 トロッコ道も終わるころ、いつしか雨も上っていた。「大株歩道入り口」でランチターイム。もちろんフリーズドライ食。朝出発以来誰とも逢わなかったがここへ来るとさすがに人気(ひとけ)が多い。いきなり焚き火はやばそうなので「なんたら丼」(名前忘れました)の水の量を増やし1匹放り込んで雑炊に(コーンスープは無し!)。味もへったくれも無いが栄養補給第一に掻き込んだ。ぜーんぜん足りない。腹七分か?しかし先のことを考えると「ここで我慢せねば」。とりあえずコーヒーでごまかす。もっと釣っとくんだった〜。

 辻峠をなんなくクリアーした童子、楽勝モードで大株歩道に突入。いきなり洗礼を受けた。きつい、、、。足場が悪い上に大荷物。手ぶらと違いバランスが上手く取れない。それでもこんな道を歩いたことの無い童子はわくわくモードの内に「ウィルソン株」に到着。株の中を覗くとそこには本に書いてあった通りの15畳スペースが。切り株内の祠の前で献奏。「切り株流尺八」家元誕生の瞬間であった!またか。
 バランスとりとりせっせと悪路を進む。上りがきつく景色を楽しむ余裕など無い。「あー、もののけの森は良かったなー。」で、「翁杉」。童子この杉好き。20分位眺めてた。
 この辺りから登山道も上り一辺倒から下りまじりに。足場のやばそうな所には木の階段が現れるように。実に歩きやすく、作業されまし皆様に感謝っ!なんだけどこれはこれで辛かったのよねー。バランス取りながらの登りと違いひたすら同じ筋肉を使うってのは結構へばるんだなー。気が付くと蟹歩きで階段を登る童子がおったそーな。「進化」?
 そして登る、とにかく登る、無心で登る、ひたすら登る、、、。標高1000m付近でガスが出てくると森は一気に幻想的空間へ。「んーっ!」こま鳥のさえずりをBGに感無量のうち進んで行くと「ひときわ大きな杉」が目の前に登場。圧倒的な存在感を示すこの杉こそ「大王杉」。でかい。言葉では表わしきれない物凄い力を感じる。人間なんて、、、ん?朱点童子は人間か?
 そして登る、またまた登る、バンバン登る、、、。霧に煙った夫婦杉を横目に過ぎると、いよいよ旅のクライマックス「縄文杉と御対面」、、、、、。


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