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琴古流尺八師範でもある童子は「縄文杉」と対話するため尺八2本を持って単身屋久島へと乗り込んだ。沢歩きには自信のある童子だが本格的な登山は始めてである。12キロのリュックを背負っていざ出陣。うーん、重い。だが心地よい重さである
もちろん渓流釣りの道具も携行している。餌も鹿児島で入手済みである。事前に安房川にヤマメが生息しているという情報も入手済み。昭和50年代に多摩川からヤマメの稚魚を持っていき放流したらしい。それ以来放流はしていない。河川管轄のの漁協など無い。ということはバリバリ天然じゃん!
前日鹿児島で呑んだくれた童子は早朝からフェリーに乗り込みまずは一曲。「船上流尺八」家元誕生の瞬間である。
屋久島までは3時間半。シャワーを浴びたりサウナったり、トッピー(トビウオ)探したり。そして期待と不安に胸を高鳴らせていよいよの上陸。
初日、白谷雲水峡からアプローチ。もののけ姫の舞台となっただけあり感動の連発である。杉の原生林、苔、苔、苔。本州のブナ原生林など到底及ばない感動である。結局通常1時間半のコースを3時間掛けて今宵の宿「白谷山荘」に到着。無人の待避小屋である。電気、ガスはもちろん水道も無い。初体験である。
夜の帳が降りる頃、「フリーズドライの夕飯」、「ランタンの灯り」、「満天の星空」、「パイプ」、「尺八」、「屋久鹿登場」。まさに至高の瞬間である。バーボンを呷って眠りにつく。明日は名立たる屋久杉たち、そして縄文杉と御対面。天然ヤマメと御対面、、、スヤスヤ、、、、、、
しかし!あまかった、、、。
装備の軽量化のためシュラフのかわりにヘラ釣り用のダウンパンツを持っていったのが運の尽き。「寒いーっ!」
明日の山小屋はさらに標高の高いところにある。大丈夫か? |
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