ではその概念とは? 何ゆえそこに至ったのか? 


和式釣魚道 概念

 およそ人類の歴史の中「釣り針によって魚を捕る」という行為つまり「釣る」という行為は、最
 も原始の時代から行われていたことであり、食料の確保という点に於いて人間の持つ「知恵」
 故に現れた行為であると言っても過言ではないだろう。
 当然「猿」のままでは起こり得ない行為である。しかしながら「高度な知恵を持った猿」なら出
 来る行為かもしれない。竿の先に糸と釣り針を結びつけチンパンジーに持たせれば、いつしか
 「魚を引っ掛ける」ことを覚えるかもしれない。が、猿に釣り針を造る知恵があるだろうか?もし
 出来たら、既に「猿」では無くなっているはず。つまり「人間でなくては出来ない行為」なのであ
 る。人類の進化の歴史と共に釣りも日々進化しているのである。

 さて、食料確保の為の行為つまり「漁」から進化し「釣り」というレジャーが産まれたわけであ
 るが、その大きな要因として言えることを挙げると

  ・食料確保の為の手段としての「より効率的な方法」の台頭
  ・人間の生活そのものが豊かになり余裕が出来たこと

などが挙げられる。
 通常「より良いもの」が出てくると以前のものは衰退していくはずであるが、こと「釣り」に関し
 てはそれが当てはまらない。「釣る」という行為は別の進化の道を進み「ひとつの文化」にまで
 発展していったのである。
 
 ひとくちに文化といっても様々ではあるが、「釣り文化」は「そこに趣が求められる文化」のジ
 ャンルに入るだろう。もちろん「漁」のひとつの手段として「釣り」という方法は残っており、「漁」
 には「漁の文化」が存在する。そのなかの「釣り文化」に「趣」は求められないかもしれな
 い、、、。が、ここで言う「和式釣魚道」の対象となる「釣り」は「趣あっての釣り」であるので「漁と
 しての釣り」についてはオミットしたい。
 
 「釣り文化」=「趣が求められる文化」。これは今日の「釣り技術」の発達からみても明白であ
 る。竿、糸、針、餌、、、「より多く釣る為」と同時に「より楽しく釣る為」の道具として各メーカーこ
 ぞって研究開発に力を注いでいる。
 世界中で行われている「ゲームフィッシング」。完全に「漁」から独立したものであり、そこには
 「釣趣」しか残っていない。自慰行為的な釣りとしてはこれが最終形か、、、?

 確かに「釣り」そのものを楽しむなら「ゲームフィッシング」が究極であろう。人間本来の狩猟
 本能を目覚めさせそれを満たす訳であるから。しかも再放流によって獲物は特別巨大な奴を
 除いて繁殖し続けるし。
 クルーザーに乗り込んでの沖釣りにしても、海外でレジャーとして釣りを楽しむ場合この感覚
 が中心となることが多い。釣った魚は全部キャプテンのもの。キャプテンが置いて行けと言え
 ば持ち帰ることは出来ないし、リリースと言われれば従うしかない。「釣り上げればそれで満
 足」が当たり前。キングサーモン釣りに行ってもやたらと制限が多い。体長制限や禁猟期の設
 定はしかたないとしても「持ち帰る獲物の数」くらいは釣り師の自主性に任せるべきなので
 は、、、。「釣趣重視」も行き過ぎると視野を狭めることにならないか?

 視野を狭めた為か「ゲームフィッシング」、「釣趣重視」、実際この点に於いては海外の方が
 進んでいる。ゴルフと同じでトーナメンターがプロとして生きていける土壌が早くから出来上がっ
 ているし。(実際、プロが楽しんでいるかは別として、、、。) それはそれで一つの「釣り文化」。
 モーパッサン、アイザックウォルトン、色々な考え方が他にもあるが、、、。
 
 近年盛んな「バスフィッシング」。弊害こそあるが釣り人口の増加に一躍買っている。そして日
 本には日本の究極のゲームフィッシングが存在する。「へら鮒釣り」である。これほど奥の深い
 釣りは類を見ない。もともと食用に品種改良された魚であり、戦後の食糧難から日本中に放流
 されたわけだが今となっては食す輩は皆無である。実に繊細な感覚が要求される釣りである。
 道具ひとつとっても「趣」を求めればキリが無いものばかり。道具作りも楽しめる。面白いことに
 この釣りに嵌りきってる輩は他の釣りに見向きもしない面々が多い。「バスフィッシング」に於い
 ても同様。やはり「釣趣重視」は視野を狭める危険が伴うのか。「ゲーム」。どうせやるならば世
 界一のゲーム大国の究極の伝統ゲームを楽しんだほうが良くないか?
 
 和物にせよ洋物にせよ「釣趣重視」の釣りも一つの文化。でもここ日本には「美味い魚が四
 季を通じてワンサカ!」。食すことも楽しみましょう。料理だって楽しみましょう。獲物を待つ人
 の笑顔、そこにも「趣」を求めましょうよ。自然と戯れることに「趣」を持てば様々な楽しみが見
 えて来ますよ!



で、「童子流 和式釣魚道」の概念まとめ。

  まず「和式」が最重要ポイント! 釣りに於ける「日本人としての美学」を重視。
  次に「童子流」! 「趣の違い」は人それぞれだが「自分の最も楽しめる形」が大切。
  最後に「21世紀 日本の釣り文化の一つの形を後世に残す」こと。

これらを基本に指南書を作成してみたが、明日にも変わるかもしれない、、、、、。



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